疑うこと・足掻くこと ~数Aを通して~

星野 健

2020年07月21日 00:01


~ICTを通して、学びを一気に加速~

数A『場合の数』…「並べる」はP、「選ぶ」はC。
教科書で「学ぶ順」では、区分は「大まか」に始まる。
しかし学びを進めると、無条件で「選ぶはC」とはならない。
条件が付くと、単純な2つの区分ではなくなっていく。

「疑うこと」「足掻くこと」
数Aを通して、伝えたい部分の1つだ。教科書も、自分の答えも「疑い」たい。
自分が導き出した「答え」が、感覚的に「正解」かどうか。
別の方法も含め検証する。「疑い」「足掻く」ことで、その「答え」の精度が増す。

「足掻く」感覚…例えば、条件が「ない」場合より、条件があればその答は小さくなる。
無条件での「最大値」を超えた「答え」は、条件があれぱ成立しない。
小学校5年生で習う「算数」の感覚が、ここで役に立つ。
1より小さい数をかければ、元の数より、その「答え」は小さくなるのである。

確かに、効率の良い解の求め方は、授業を中心に追及していきたい。
しかし、効率の良い条件が整わないときに「あきらめる」だけの選択をしてほしくない。
たとえ「別の方法しか行きつけない」場合でも、その場で足掻くこと・根拠もって考えることで、
「答え」が出ることもある。こんな時代だからこそ、数Aを通して、その力をつけていきたい。

あきらめたら、そこで終わりだ。

講師をしている岐阜聖徳学園高校では、昨年度よりICTを通して学びが一気に加速した。
考える力が身に付き、応用問題に対しても考えを深められる生徒が年々増えている。
今年度、班学習ができない状況も、ICT・ロイロノートでの回答共有により補えている。
無記名で「平気で間違えられる」利点があり、予想以上の効果を生んでいる。今後も続けたい。

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