思いやり ~准看・本年度最後の授業~

星野 健

2016年12月16日 00:01


 ~学生が育っています~

KJ法の発表の続きを行い、最後の授業へ。
テーマは「他者理解」
エゴグラムを使って、相手のタイプを見分けることについては、
毎年のようにやっている。でも「見分ける」だけではもの足りない。

前年度から、フィンランド・メソッドと
具体から抽象への「表現」を組み合わせた
オリジナルな教材を作りたいと、私は模索してきた。
そして、今年はなんとなく形にできた。

ヒントとなったのは、吉田武『虚数の情緒』という本。
中学生から読める、日本で唯一の初学書であり、独習書だ。
http://nyoki.mino-ch.com/e28298.html
その121ページからの引用を学生に紹介する。
「選択肢」は「頭の良さ」だとか「勇気」だとか「信念」などという、どうにも定義のしようがないものに、
若干(じゃっかん)の説明を与える。すなわち
「頭が良い」とは、選択肢の数が多い事。(中略)
「思いやり」とは、他人の立場を自らの選択肢の中に取り込める事。
などと、定義し得ると思うが、如何(いかが)であろうか。
 

看護職として世の中に出る学生にとって、「思いやり」は大切な資質。
「他人の立場を、自らの選択肢に取り込める授業」とは…
と考え続けてきた。そしてそれがようやく教材となり、授業として位置付いた。
授業を通して、学生の頭に「選択肢」が取り組まれ、数が増える。

学びを通して「頭が良くなる」のである。 

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