宮尾節子さんの表現力
SWで溜め込んだツイッターを、
ゆったりした時間の中、見直しました。
その中で、宮尾節子さんの
「感謝状」に、出会いました。
栗林佐知さんの
「恩人」に出てきた
「おばあさんに対する評価」
が、私の頭に浮かびました。
また、9月18日に、8月30日のデモ参加レポートが
公開されました。
事実の描写。
視点の置き方。
感覚の表現。
比喩によって伝わる力。
宮尾節子さんの感じた事が、
本当によく、伝わってきます。
そして、文章に引き込まれていきます。
私が特に気に入った表現は、次の2つ。
1つ目は、デモ中の出来事の表現。
それにしても、おだやかな決壊だった。
掌の中で、コップの氷が音もなく溶けるような、と言えばいいか。
あるいは春が来て雪解けを迎えるような、
それは自然でゆるやかな規制線の決壊だった。
そして、もう一つは「セコム」と「アンポ」。
庶民は「セコムしてません」セコムできません。
だから盗ったり盗られたりしながらも、
「やれやれ」とぼやきつつ、
ない知恵を絞ってそこそこ安全に暮す工夫をしています。
同じく「アンポしてますか?」の安保法案も、
限られた裕福な人々を守っても、きっと庶民を守りはしない。
むしろアンポするために、危ないところへ駆り出されるかもしれません。
だから多くの庶民が声をあげているのです。「アンポしません!」と。
イメージが頭に、スーっと浮かんできます。
これからも、詩だけてなく
宮尾節子さんの文章に、
数多く触れたいと思いました。