根の深い木 ~言葉と論理~
経筵(キョンヨン)という討論会
「根の深い木」では、経筵(キョンヨン)という討論会を王が主催して、毎日のように行っている。
テーマに対して、それぞれが意見を述べるが、王の言葉と論理に敵うものはいない。
官僚にとって「文字」は、武士の「刀」に匹敵するものだ
と、
カリオンがチェユンに話すシーンが、私には印象に残っている。
その「文字」こそが、「言葉と論理」の源になっている。
この「言葉と論理」を「文字」を通して身に付けたとき、人は身分・階層を変えることができる
(それが,実際に起こってしまうとどうなるのかを、ドラマでは後半に描いている。儒生の怒りはハンバない)。
支配する側-すなわちこの時代では
官僚は、この「逆転」を恐れ、
それが「起こらない」よう、
制度を維持しようとする。
王であるイドは、ハングルという庶民の文字をつくり、
「民の力」を得て、国を変えようとする。
その対立に、見ごたえがある。