パラレルキャリア・ラボ⑥ ~岐阜県の女性の場合~

星野 健

2018年03月31日 00:01


 ~「正規職を続ける人」が、レア~

ひとつの就職先で、退職まで生きていく人生。
昭和の「人生方程式」に、私たち50歳より上の世代は縛られている方も少なくない。
「いい大学」「いい就職」「いい結婚」「いい家庭」「いい退職」「いい老後」
http://nyoki.mino-ch.com/e19104.html

岐阜県の女性は、全国に比べ特異な状況に置かれる。
上記の「人生方程式」の「いい家庭」をつくるために、結婚・出産とともに
正規職を退職する割合が、日本一となっいる。
そして、その後の人生においての家事労働時間も、日本一となるのである。

岐阜県は家事・育児労働時間日本一 ~幼子がいる共働き世帯~
http://nyoki.mino-ch.com/e39099.html
25歳から34歳女性で正規職だった方の3/4が、結婚・出産に伴い、辞めていく。
それにより、同じ年代の13.9%の方しか「正規職として働いていない」状況になる。

そして40歳以上になると、「再び働き始める」方が増え、80%以上の方が働いている。
再び働き始める場合、「非正規職」として働くことがほとんどとなる。
私の塾には、看護職を目指して通塾する方がいる。看護職はいつでも「正規職」になれる。
「子育て期間中の方」が多いのも、岐阜県の現状から考えるとよくわかる。

人生のあらゆる場面で「学び直す」。
そして、次の自分をつくっていく。岐阜県の女性は、その必要感に迫られていく。
実際に准看護学校で出会う社会人経験者は、それが出来ている。
彼女たちの学びに対する「真剣さ」は、教えている側の心を打つ。

このような岐阜県の「特殊性」を考えてると、岐阜県の女性には
『パラレルキャリア』が、ますます重要になってくる。
人生100年時代となれば、40歳以上で働く期間の方が
それ以前に比べて『数倍』となるからだ。

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