透明なゆりかご 最終回
~看護師として~
最終回は看取りだった。
選択を尊重し、命を考える。厳しい選択だった。
そして今、この瞬間の命を大切にして生きる。
直視が厳しい現実の可視化は、訴える力が大きかった。
また、主人公のアオイと先生の「推薦状」のやり取りが良かった。
互いの想いが、1通の推薦状に込められていた。
アオイが読むことなく「往復した推薦状」
二人の指先の力に、感動した。
看護師として働く初日。
母とのやりとり、そのための遅刻、看護師主任・看護師長との会話、
そしてナースキャップを被るときの姿…
日常が『看護師としての日常』に変わる。責任が重くなる。
看護学生が看護師へ。
互いの看護観を認め合うこの職場で、
主人公のアオイはまた、成長していくだろう。
私が教えた学生もきっと、こうやって命と向き合いながら働いているのだろう。