大人は叩く ~ラジオ・テレビ・オタク・スマホ~

星野 健

2017年02月09日 19:18


 ~「昔」の基準で「今」を裁く~

気になるツイートを見つける。





公立中学教員となり、初めて勤めた学校のことを思い出す。

「工学部出身なんだね。」
「パソコン・ワープロ使えるんだ。」
「何でも簡単にできるんだろ。」
初任者で研修校に赴任した私。俗にいう「オタク扱い」だった。

初年度は担任なし。叩く割には、遠慮なく使われた。
「期末テスト、ワープロで仕上げといて」
「時間割、パソコンで作れるだろ」
「名簿は、簡単にできないのかな。データ何チャラで」

ワープロできれいに仕上がるには、入力が必要だ。
時間割ができるのも、初期入力での制限・設定が必要だ。
データベースを作るのには、誰もが入力しやすい工夫も作らないと…
そこに、膨大な時間がかかった。

「出来上がり」の評価は、「出来上がった物」にしかなかった。

「ワープロは、きれいな仕上がりだね。また、頼むよ。」
「へぇ、1日でできるんだ。来年もまた頼むよ。」
「ゴム印で名簿作らなくていいんだ。来年も出来るようにしておいて。」
見られていない努力は、全く評価もされなかった。

いつの時代も変わらない。
「ナガラ族」「オタク」
と、大人たちから叩かれた私たち世代が、
パソコンを持っていない、スキルもない、と若い人を叩いている。

こんなことを繰り返していても、意味はない。


時代は、繰り返す。叩く大人は、いつの時代にもいる。
叩かれた人も含めて、叩いているようでは話にならない。
次の記事 
ネットは拓く』に続く。






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