今、感じる「危機」 ~『生命のない秩序』へ~

星野 健

2017年03月04日 00:01


 ~遠い記憶が、蘇る~




この『危機感』
そういえば、教員になったばかりの時にも、
一度感じたことがある。
初任者として赴任した学校のHPを、ふと見てみた。

『土岐市立泉中学校』学校案内より
http://www.ed.city.toki.gifu.jp/izumichu/04_school/04_school.html
<平成元年頃>
 昭和61年~63年にかけて、生徒指導上困難な状況にあった。
この状況を打破するために、学級経営を基盤とした学校再建に取り組んだ。
生徒主体の積極的な諸活動が生まれ、学校や学級、自分に誇りと自信をもてるようになった。
そうした安定した基盤の上で、全国バズ研究会の開催をはじめ、様々な研究実践に取り組み、
研究発信することで東濃地区の教育をリードする先進的な学校として発達した。

新規採用で赴任したのは、この頃だった。
2年目に、2年生の学級担任。そのままのクラスを
「持ち上がり」で、3年目に3年生の学級担任となった。
生徒指導上困難…『生命のある無秩序』な状態だった。

生徒主体の自主的な諸活動が生まれたことも事実だ。




『安定した基盤の上で、全国バズ研究会の開催』とある。私も自分のクラスでバズ全国発表をした。
「自由に何でも言える小集団」の中で、安定を「話し合って作っていった」記憶がある。
それぞれの『危機感』が、生徒主体の積極的な諸活動になっていった。そして危機を脱出した。
『生命のある無秩序』という感覚は、ここから来たのだろう。

今の『危機感』は、全く逆だ。そして、その時よりも強い「危機」を感じる。
大きな力で、包み込んでくるような『生命のない秩序』への流れ。
あのときのように「逆へのエネルギー」も、きっと充分に、個々人に、溜まっているだろう。
後に振り返り、後悔ができる限り少なくなるように、今・出来ることをやっていきたい。

関連記事
あけましておめでとうございます
本日から4日間 岐阜聖徳学園高校授業改革フェスタ
【加筆更新】本当に「今」なのか ~社会人の看護進学相談~
ChatGPTに問う
あけましておめでとうございます
 岐阜県BA・5対策強化宣言 2週間延長  9月4日まで
BA.5対策強化宣言 ~愛知・岐阜・三重 足並みを揃えて~
Share to Facebook To tweet