~准看・第二看護学校数減少 男子が高倍率へ~
8月23日、医師会から平成29年5月実施調査の結果が出された。
平成29年 医師会立 助産師・看護師・准看護師学校養成所 調査
http://dl.med.or.jp/dl-med/chiiki/kango/H29investigation.pdf
その結果から抜粋(黒字)。
准看護師過程は189校182校に。
看護師2年過程(進学コース)は81校72校に。
岐阜県内は変化がないが、他県では減少傾向。
看護師3年過程(レギュラーコース)は70校でそのまま。
准看護師課程の定員は、学校数の減少に伴い、5年前に比べ約1200名減となっている。
応募者は、平成21年度から平成23年度までは増加傾向にあったが、
平成23年度をピークに減少が続いており、平成29年度は前年度から約2,400人減の14,095人であった。
入学者も大きく減少し、平成29年度は7,692人と、定員を大きく下回った。倍率も全国平均で1.7倍に下がっている。
岐阜県内8校のうち2次募集が行われた学校が、前年度は複数あった。
看護師2年課程は、5年前に比べて10校減、定員は約550人減となっている。
平成29年度の入学者は2,933人と、3,000人を下回る結果となった。競争率は1.3倍で横ばい。
受験者数も、5年前に比べて5051人から3998人と減っている。
看護師3年課程は、応募者は平成26年度から減少傾向にあったが、
今年度は2校増えたこともあり、昨年度より約300名増加した。入学者は3,700人であった。
前年度と比べて、競争率は横ばい傾向で2.9倍。
男子生徒率は
准看護学校は20%・看護師2年過程は25%で横ばい。
看護師3年過程は15%で横ばい。
男子受験者数が増えているので、男子合格倍率は年々厳しくなっている。
准看護師課程で学びながら医療機関で就労している生徒の割合は、
50%台で推移していたが、平成29年度は50%を切り、48.9%であった。
初めての過半数割れ。今後の注目点
准看護師課程入学者の最終学歴は、概ね、高校既卒が5割、高校新卒が3割で推移しているが、
平成29年度は中卒(高校中退を含む)の割合が増加し6.3%となった。
また、短大卒・大卒の割合は前年度並みの15%程度であった。
合格倍率は有効求人倍率と連動。同時に中卒にチャンスが回ってくる傾向。
看護師3年課程は、高校新卒が最も多く約7割、続いて高校既卒が約2割となっている。
短大・大卒の割合は減少傾向にあり、平成29年度は計9.8%であった。
推薦枠は高校新卒者が一番多い。
(抜粋終了)
県別のデータはe-statで12月頃発表される。
それまでは、全国的な流れをこの調査でつかんでおきたい。今年度の予想は、
准看護・看護2年過程は前年度並み・または易しくなる傾向。看護3年過程は横ばいだろう。
ただし、男子受験生が年々増加しており、ますます厳しくなる可能性がある。
次回は卒業状況を。