平成29年 医師会立 助産師・看護師・准看護師学校養成所 調査②卒業状況

星野 健

2017年08月27日 00:01


 ~地域医療は医師会学校出身者が支える~

昨日のブログの続き。平成29年 医師会立 助産師・看護師・准看護師学校養成所調査より
http://dl.med.or.jp/dl-med/chiiki/kango/H29investigation.pdf
今回は卒業状況について。
地域医療は医師会学校出身者が支えている現状がある。

(以下、黒字は上記記事より抜粋)
卒業後の進路を課程別にみると、准看護師課程は課程の性格上、進学率が他の課程と比較して高く45.7%にのぼる。
ただし、進学者の半数以上(全体の25.3%)は医療機関に就業しながらの進学であり、全体で7割以上が就業していることになる。
看護師2年課程、看護師3年課程の就業先は、養成所を設置運営している医師会管内が5割を超え、
次いで医師会管外、県外の順となっている。

准看護師課程の卒業後の推移を見ると、ここ数年は5割弱が進学(進学+医療機関に就業しながらの進学)している。
ただし、平成22年の進学率は37.4%、平成23年は41.7%であったことを考えると、卒業後すぐに進学する人が増えたと言える。
岐阜県も同様の傾向。准看護学校・済美看護科の卒業生数に、入試倍率が年々連動しやすくなっている。

看護師2年課程の進路の傾向は毎年それほど変わらず、医師会管内の医療機関への就業が5割超、
医師会管外が3割で、計8割以上が県内で就業している。
看護師3年課程も、2年課程と同様で、医師会管内の医療機関への就業が5割超、医師会管外が3割弱と、
計8割以上が県内で就業している。
岐阜県も同様の傾向。しかし2年課程卒業後、愛知県での就業も少なくない。

(抜粋終了)

大学入学者が増え、医師会立学校への入学者が減っている。
そうなると当然、医師会立学校卒業生も減ることとなる。
大卒は高校新卒者が主流。その労働力は流動的になる。
地域に残り、地域社会に貢献できる看護職養成は医師会立学校でないと厳しい。

社会人を経験し、看護職の道を志す方は今がチャンス。
高校新卒者の進路が、大学・看護師3年課程に偏っている。
すなわち、短大・准看護学校に入学するチャンスが広がっている。
看護受験は『受験環境』に大きく左右される。

過去にあきらめた方も、今年はリベンジのチャンスがある

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