「学び直し」で看護職へ ~准看護学校の良さ~

星野 健

2014年09月05日 02:33


 いろいろな職業から、看護職へ

 岐阜市医師会准看護学校で教え始めて17年目。私は多くの生徒と出会ってきました。
教え始めた頃は、岐阜市医師会准看護婦学校でした。
24歳未満の女性限定の学校で、高校からストレートで入ってくる生徒も多くいました。
その後、共学・年齢制限撤廃となり、岐阜市医師会准看護学校となりました。
大きな変化はリーマンショック後。
高校から「ストレート」で入学する生徒が、減ってきたのです。
高校生は、短大・大学看護科への進学が増えました。
同時に、准看護学校の受験競争が厳しくなったのです。
准看護学校は、職を求めるため短大・大学卒の新入生が増えました。
同時に主婦の方、介護職、医療事務など主に准看護師さんと共に働く方の受験が増えています。
このように、准看護学校には「いろいろな経験を積んだ」方が、同じ教室で学ぶのです。
実は、このことが「准看護学校の良さ」なのです。

看護は「人のすべてを学ぶ」姿勢が大切です。
多様な仲間との交流をする中で、人への理解が「自然に」進みます。
また、厳しい実習を通して、鍛え上げられ、実習後の表情は入学時と随分違ってくるのです。
高校からストレートで入学した方も、人生の「先輩」からの学びもあり、立派になっていきます。
また、岐阜市医師会准看護学校は、6~7割が進学する進学校(県内他校は3~5割弱の進学率)。
資格試験の勉強と同じ時期に平行して、国語・数学の勉強をするのは、とても大変なことです。
それでもこの数年、進学希望のほぼ全員が「看護師を目指す学校」に進学しているのです。

「学び直し」で看護職へ。
准看護学校の良さを経験し、人を深く理解し、実現することもできるのです。

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