e-Statで見る 岐阜県内看護受験環境の変化2020 ~④看護学校~
2020年12月27日

~社会人にはまだまだ「狭き門」~
社会人で看護師を目指す方は、まず看護専門学校(一看)を考えるようです。
岐阜県の場合、母親世代が第一看護専門学校を卒業されて働いている看護師の方が多く、
親からも「3年で、しかも公立だとかなり安く」看護師になれると、勧められるようです。
同じ資格を「短い期間で、安く」取得できるので、納得するのが当然です。
十数年ほど前までは、岐阜県の場合、第一看護専門学校の卒業者が、
短大・大学の卒業生よりも多かったのです。しかしその後、短大が大学となり、
大学看護学科が新設され、これからの若い世代は、
「大卒看護師」が主流という時代を迎えます。
これらのことが、岐阜県看護協会が主催する高校生向け看護説明会で、
進路として「大学を勧める」理由にもなっています。
県内に大学が増えた、2016年から入試倍率は下がり始めています。
社会人にもチャンスを回してほしいところです。
■数字の変化で確認しましょう(すべて岐阜県のデータです)。
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(http://www.e-stat.go.jp/)
数字は、倍率・高校新卒入学者・高校新卒以外の入学者の順
2013年 2.71 191 37
2014年 2.15 183 32
2015年 2.20 175 29
2016年 2.02 193 24
2017年 1.84 184 20
2018年 1.77 205 10
2019年 1.75 178 19
2020年 1.65 208 8
※岐阜県内の公立専門学校は同一試験日で実施されます。
そのため、1校しか受験チャンスもない状況です。
高校新卒者は「学校推薦」の別枠での募集でも受験可能です。
しかも、定員の約半数を占めます。残りの約半数を現役高校生と社会人が争う形になります。
公立第一看護一般入試合格の主流は国公立大学との併願者。次に、私立大との併願者。
なので、大学受験並みの学力で勝負する必要があります。
岐阜県の場合は私立を除き「社会人推薦」の枠はありません。
2020年度は社会人にとって、厳しい入試となりました。
今年度も同様に、厳しい入試が予想されます。
入学充足率は96%に再び回復。前年度同様に、
もし学校側が「定員を確保する」ことを優先すれば、
公立の最終合格(補欠合格)ラインも前年度並みになるでしょう。
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