死から生を見る ~③死に立ち会う人たちから学ぶ~
2019年12月26日

~看取り・見送りを重ねた方々~
緩和ケア病棟では、認定看護師の方に出会うことができた。
http://www.skhosp.or.jp/kango/nintei.html
入院前から、いろいろな話をすることができた。
傾聴・的確なアドバイスにより、不安を取り除きながらこの期間を過ごせた。
葬儀では、葬祭ディレクターの方に出会うことができた。
こちらの望みを叶えるために、配慮が行き届いていた。
葬儀での話では、涙が出た。
「母の人生を見ていたのか」と思えるような内容だった。
ツイッターで、信頼できるお坊さんに出会えた。
「迷い」の多かった時期に出会え、心を支えていただけた。
お葬式や法事が少人数で勤められることは既に大多数。
— 大垣教区大泉寺 (@NishiminoDaisen) December 23, 2019
「少人数でもお葬式や法事が勤まっているならいい」ではなく、「むしろかつてのようなお葬式や法事から空疎感が削がれた」と感じる。
「どのような葬儀にするのか」の迷いも消えた。
死に立ち会う人たちの言葉は少なく、洗練されている。
見守るまなざしは温かく、タイミングを見定めての声かけが絶妙だ。
私はその安心感の中で、前に進む気持ちを持ち続けることができた。
教師はしゃべりすぎる。その域に私自身が達するには、まだまだ時間がかかるようだ。
※このシリーズは今回で終了します。
死から生を見る ~②緩和ケア病棟にて~
2019年12月25日
~死ぬ前に振り返えること~
死から生を見るきっかけは、去年。
緩和ケア病棟で亡くなった、母と過ごした時間だ。
末期がんが見つかり、延命治療を望まなかった母。
緩和ケア病棟で、痛みをとりながら静かに眠るように息を引き取った。
そこで、初めて明かされることは多かった。
そして、亡くなるまで「それまでにないほど」多くのことを話した。
死から生を見つめると、寛容になれるのだろう。
一つ一つ紡いでいくことを、母から教えられた気がする。
無理をすれば「できたこと」が、できなくなっていく。私は今、この段階だろう。
そして近いうちにさらに、その無理がきかなくなっていくだろう。
やがて普通にできたことが、普通ではなくなっていくようになる。
そこで、ひとつひとつ手放していき、ゆだねていくことになる。
私自身も、そのステップを踏む時期に来た。
下を見て、下り坂をそろそろと降りていく。
緩和ケア病棟では、いろいろなことを学ぶことができた。
それを少しずつ、実践に移す時が来たようだ。
※緩和ケアについては、以下のHPが参考になります。
https://kanwa.tokyo/early-palliative-care-clinic
もっと知ってほしい大腸がんのこと2018in岐阜
2018年10月15日

~しっかり学ぶ、つもりが…~
毎年3月、私は大腸検査をする。
その結果は年によって違う。そして対処はしている。
やはり気になる病気なので、今回、このイベントに参加することにした。
http://www.cancernet.jp/24839
その会には「味噌汁回診」で有名な、西村先生も登壇される。
https://www.jspm.ne.jp/newsletter/nl_80/nl800502.html
今回は、最後に『質問票に答えていただける時間』があるとのこと。
その時の質問を、前日から準備することにした。
『母は迷わず「緩和ケア病棟」での死の選択をしました。
私自身は死を迎えるとき、「緩和ケア病棟」と「在宅緩和ケア」の選択で迷いがあります。
どのような点を考慮し、選択すればいいのか。
今後のためにお教えください。』と、質問票に書くことにした。
そして昨日。
12時30分ごろ図書館に到着。
地下駐車場が空いていなく、遠くの屋外駐車場へ。
13時の講演前で、ホール外では、気になるものがいろいろ紹介されていた。
まず差し当たり、今回の資料をホール入り口でもらっておく。
そのうえで、紹介されているものを見ることにした。
最新技術の紹介は、やはり興味がわく。そして面白い。しかし、そうしているうちに
1階は満席になったらしい。…2階のパブリックビューイングへ向かうが、そこも満席

資料とともに帰宅することになった

判断ミスは大きかった。
せっかくの質問チャンスを逃してしまった。
資料は…気を取り直したときに、読むことにする。
「Cafe&Officeしーそー」開設に向けて ~バースデー・ドネーション開始~
2018年08月15日

~できることを する~
8月11日。NPO法人しーそーの「お話し&交流会」は実施されました。
場所は京都・伏見。今後の活動の拠点となる場所です。
「Cafe&Officeしーそー」は、この『伏見いきいき市民活動センター』でスタートします。
https://www.ikik243.com/
そこで、私はバースドネーションを本日から開始します。
https://syncable.biz/associate/seesaw/campaign/-LJp0Iu2wg0uEMOJq5HF
皆様のご支援・拡散、よろしくお願いします。
以下はその文章からの転載です。
8月1日 55歳の誕生日を迎えた。
今までとは、随分違う誕生日となった。
去年11月の報告。そしてその結果が今年5月。
この間に私のライフステージは、大きく変わった。
その原因は、現・NPO法人しーそー代表理事の津田さんだ。
ツイッターで出会い相互フォローとなり、その意志を強く感じた方だ。
この数か月で、『全力で駆け抜ける から 続く人に紡ぐ』へ。
受け取ったバトンを、次の世代にどう渡すかが、私の最大の課題になった。
【その日は突然、訪れた】
去年の11月、満月の夜。
津田さんは思いもよらぬツィートをする
「NPO法人を立ち上げる」
公務員を続けながらの挑戦。まさに「寝耳に水」だった。
津田さんが何かを始めるとき、以前から
私は「馳せ参じる」ことを、約束していた。
「早くても退職後だろう」という私の読みは、外れた。
それだけ『大きな決意』を持っての、津田さんのスタートだった。
津田さんはNPO設立を、ほとんど全て、たった一人で進めていった。
公務員を続けながらの設立手続きは、並大抵のことではない。夜間・休日が消えただろう。
NPO役員は最低3名必要。その末席に私は名を連ねた。この間、私の心の準備は進んだ。
『できることをする』そのスタンスで私はNPOに参加することになった。
【同じ頃、母が…】
同じ11月。私の母は手術をすることになった。
その結果、癌が見つかった。ステージ4。
転移も見つかり、本人に告知へ。
母の希望通り、緩和ケア病棟へ入院となった。
痛みは取る。治療はしない。緩和ケアの方針だ。
入院期間、母とは話を随分した。
私が生まれる前の母の話など、初めて聞くことが多かった。
そして今まで母が支えてきた、父・兄弟のことを私に託した。
今年5月。母は多くの人に囲まれ、最初で最後の誕生会。
その時の笑顔と感謝の言葉が、印象的だった。
そしてその10日後、苦しむことなく眠るようにこの世を去った。
「ありがとう。頼むよ。」これが私への、最後の言葉だった。
【駆け抜ける から 紡ぐ へ】
その5月。津田さんの立ち上げた『NPO法人・しーそー』は認可された。
そしてこの8月、具体的な『試み』が示された。
人と社会をつなぐ居場所
~Cafe&Officeしーそーの試み~
居場所とは「居ていい」場所 「居たい」場所
個人のモチベーションを大切にすること
それを求めている人たちが集まる場所
そんな場所を、NPO法人しーそーは全国各地につくろうとしている。
まずは、京都・伏見で活動開始。試行錯誤で、形は出来上がっていくだろう。
個人事業主として『駆け抜けてきた』私も、受け取ったバトンを『紡ぐ』準備をしていきたい。
ひとりひとりが自由で、自分で考え、判断し、責任を持って行動する。
モチベーションが高まる『NPO法人しーそー』で、私は動くことにした。
まずできることはこの、バースデー・ドネーション。
【皆様へのお願い】
バースデー・ドネーションで集まった寄付は、
NPO法人しーそーに、皆様からの寄付として送られます。
寄付を基に「Cafe&Officeしーそー」は運営されます。
少しでも多くの寄付が集まることを、願っています。
※ 決済手数料を除いて全額団体に寄付されます。
NPO法人しーそー副代表理事
星野 健
Twitter:https://twitter.com/JUKUHOSHINO
残された時間を、何に使うのか
2018年05月22日

~緩和ケア病棟で~
貴重な数か月だった。
「生き方」と「死に方」とのつながり。
次に続く人に、何を残していくのか。
それを求め続けて、私に残された時間を過ごしたい。
今までの生き方の「延長」の部分。
違う見方・考え方をすれば、工夫できることもあるだろう。
新しい生き方の「挑戦」の部分。
若い方から学べば、次のステージがまだあるかもしれない。
私自身が「たどり着く」ことが、できなくてもいい。
この変化が急激な時代を、55歳から「何が出来るのか」を見て、感じてみたい。
過去の価値と並行して「何か新しい価値」が芽生え、育ち、
そして「過去の価値が相対的に下がっていく」姿を見ることになるだろう。
それは「自分の価値が壊れる」ことも、当然含んでいる。
大学のゼミ恩師の言葉
「年寄りは、黙っとらな、あかん。」
頭に置いておく時期になった。
日曜日、アメーバTVを見て
このことを強く感じた。
5月の『#徹の部屋』は
— AbemaTV@今日の番組表から (@AbemaTV) 2018年5月20日
今最も注目を集める、若き豪華ゲスト3名が登場
株式会社コルク代表取締役社長・佐渡島庸平さん
メタップスCEO・佐藤航陽さん
幻冬舎編集者・箕輪厚介さんをお迎えして熱狂トーク
今夜9時から生放送▷https://t.co/rWBmUPzKX5 pic.twitter.com/3bZw0hbnap
スポコン漫画を見て育った私たち世代にとって、
次の言葉は衝撃的かもしれない。
「しんどい」も「楽しい」もただただそこにあるものだから、シンプルにそれとして受け取っていきたい。
— おりん@しょぼい喫茶店 (@owajourney) 2018年5月20日
自分を罰していく生き方はもうおしまい。
とても尊敬してる方から教わった教えの一つです。
「未来」の捉え方は、やはり反芻しておかないと…
るってぃさん(@rutty07z )の時間に関するツイートみて思わず書いた。
— アキメモさん@毎日研究中 (@akkimemo) 2018年5月12日
【図解】時間は未来から今へ流れてる pic.twitter.com/uZgseB9ujI
モノに対しても同様。考えを変えていきたいことの1つだ。
https://t.co/9NuaJTb4FCぼくたちに、もうモノは必要ない。-断捨離からミニマリストへ-佐々木-典士を読んで思ったこと
— アキメモさん@毎日研究中 (@akkimemo) 2018年5月14日
【#図解】「ミニマリストはなぜ豊かか」 pic.twitter.com/B3rxEMG09u
日々 ~今日からRestart~
2018年05月21日

~緩和ケア病棟で、大変お世話になりました~
この数日、同じ曲が頭に流れている。
日々 吉田山田
https://www.youtube.com/watch?v=_T8dvqyLmtA
これが幸せな日々…
全てを休止し振り返ることで、記憶は蘇ってくる。
時間を気にせず、親しい人と向き合っていく。
そして話し込むことで、うっすらとした記憶が明確となる。
気付かなかったことから、後悔したこともある。
やがて普段の生活に戻り「続けていく」ことで、記憶は薄れてくる。
次の日にやること、イベントに向けて準備すること…
日常に追われ、蘇ったことが少しずつ消えていく。しかし、
そのおかげで目の前のことに再び、集中できるようになる。
「忘れる」ということも、「覚える」とともに、
人にとって大事な能力。
Restartのために「消えるだろうこと」を、記録しておく。
記録しておけば、安心して忘れられる。