受験に立ち向かえるか・学生を続けられるか ~社会人で看護受験を考える方へ~
2019年02月24日

~自分の「スタート位置」の確認~
昨日、可茂・各務原・岐阜准のすべてに合格し、
岐阜准に進学を決めた社会人受験生から合格報告を受けた。
彼女は、よく努力をしたことは確かだ。
同様に、受験に向かう「スタート位置」も良かった。
立ち位置が比較的高校生に近かった。
仕事を辞め受験勉強に専念した。准看護学生のうちは仕事をしない。
家庭を支える柱としての存在ではない。勉強に専念できる。
家計を支える柱としての存在でもない。金銭面の心配もない。
看護受験で一番強いのは、現役高校生。AO・推薦など「高校生のみ」の受験が受けられる。
しかも、その強さは年々増しているように感じる。その合格比率が上がっている。
eーstatからの考察でも、大学・短大・専門学校ともに強い。
よって「ここへ進学しよう」とする社会人は、年々極めて厳しい受験となってきた。
岐阜県の場合、幸いにも准看護
社会人受験生の多くが、この道で准看護師・看護師を目指す。
しかしどの道へ進んだとしても、学生の合間に働いて稼げる賃金は、
社会人して専念して働いている賃金とは、比べ物にならないほど下がる。
さらに「前年度収入を元にして」のしかかる税金は、
収入が減った学生1年目に、襲ってくる。
入学した学校も、初年度が一番お金がかかる。
家計を支える柱であったならば、そのキャップを埋めるのが苦しくなる。
仮に40歳で准看受験を考えた場合、看護師を目指すと
第二看護卒業時には44歳から45歳になっている。
そこから「初任給」を貰っての生活となる。
看護師は「初任給は高い」が、そこからの昇給の伸びは他の医療職より低い。
学校に通っている間にかかる費用。
その間に、今までの仕事で稼げなかった賃金。
そのマイナス分をその後の「看護師の給与で埋めること」が、できるのかどうか。
家計を支える柱である存在の方は、そこを考えてほしい。
また家庭を支える柱である方は、
実習中での家庭を支える「補助的な方」の存在が重要だ。
看護職になるには、准看護・看護とも必要な実習時間が設定されている。
実習期間も在学期間の半分以上となる場合も多い。
その間は、実習だけでなく「次の日まで課題」を毎日続けなければいけない。
実習で1日立ち続け、普段の家庭を支えることを続け、
そのあとで「自分の課題」を行う日々が続く。さらに入試でも試される
「伝わる文章を早く書く能力」がないと、実習を続けることは厳しくなる。
「受験に立ち向かえるか」
「学生を続けられるか」
自分のスタート位置を確認してから、私の塾では「通塾開始」となる。
社会人受験に合格保証はない。スタート位置の違いは、そのままゴールにたどり着く難易度となる。
※明日のブログは夕刻~深夜に更新します。
「岐阜県公立高校 願書変更期間2日目」を書く予定です。
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