大人は叩く ~ラジオ・テレビ・オタク・スマホ~
2017年02月09日

~「昔」の基準で「今」を裁く~
気になるツイートを見つける。
テレビ・ビデオに慣れた大人たちはテレビ・ビデオに文句言わなくなった。で、次のターゲットはネット・スマホ。ネットやスマホに慣れていない大人たちが、自分が使えないもんだからネットやスマホを目の敵にする。今ビデオは絶滅危惧種で、テレビの録画は電子データになってるけど、これも叩く?
— yone (@yone_oki5) 2017年2月8日
パソコンを持たない若者 https://t.co/HnER7ToQhC pic.twitter.com/QIzsNoj5fo
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年2月7日
公立中学教員となり、初めて勤めた学校のことを思い出す。
「工学部出身なんだね。」
「パソコン・ワープロ使えるんだ。」
「何でも簡単にできるんだろ。」
初任者で研修校に赴任した私。俗にいう「オタク扱い」だった。
初年度は担任なし。叩く割には、遠慮なく使われた。
「期末テスト、ワープロで仕上げといて」
「時間割、パソコンで作れるだろ」
「名簿は、簡単にできないのかな。データ何チャラで」
ワープロできれいに仕上がるには、入力が必要だ。
時間割ができるのも、初期入力での制限・設定が必要だ。
データベースを作るのには、誰もが入力しやすい工夫も作らないと…
そこに、膨大な時間がかかった。
「出来上がり」の評価は、「出来上がった物」にしかなかった。
「ワープロは、きれいな仕上がりだね。また、頼むよ。」
「へぇ、1日でできるんだ。来年もまた頼むよ。」
「ゴム印で名簿作らなくていいんだ。来年も出来るようにしておいて。」
見られていない努力は、全く評価もされなかった。
いつの時代も変わらない。
「ナガラ族」「オタク」
と、大人たちから叩かれた私たち世代が、
パソコンを持っていない、スキルもない、と若い人を叩いている。
こんなことを繰り返していても、意味はない。
「パソコンを使えぬ若者」ではなく,「スマホで仕事ができぬ中高年」が問題視される時代になるわ。
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年1月1日
時代は、繰り返す。叩く大人は、いつの時代にもいる。
叩かれた人も含めて、叩いているようでは話にならない。
『ネットは拓く』に続く。
「親より良い生活はできない」日本に求められる新しい人生観|ニューズウィーク日本版 https://t.co/mCl9wZH9K6 親世代は,自分たちと同じようなライフコースを子供がたどれると期待しちゃいけない。自立の定義をとっても,昔と今じゃ異なるのだ。 pic.twitter.com/JBK8HXZkyN
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年2月7日
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Posted by 星野 健
at 19:18
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