「子供の将来のために、経済的に自立したい」という話に、何百件も批判コメントが…
2017年03月02日
保育園落ちた→復職できない→自立できない、のステップごとに批判だらけ。夫との死別/離婚の可能性がゼロでないので、リスク回避のために、子供の将来のために、経済的に自立したいという話に、何百件も批判コメントがぶら下がっていて、この国の闇をみた気がする。
— りょうたっち (@ryoutacchi3) 2017年2月26日
というツイートを読み、強い憤りを感じた。
「保育園落ちた→復職できない→自立できない」
この方が言われるように、経済的自立は大切。
死別・離婚のリスクは誰にでもある。
結婚・出産によって、
正規職を離れる女性が多い。
結婚して幼子がいる場合の女性の正社員率は
17.5%にまで下がる。5~6人に1名しか、正規職はいない。
特に岐阜県では、結婚・出産により、
正社員だった方の75%が離職し、
正社員率は13.9%まで下がる。
約7人中1人の「レア」な存在になる。
https://readyfor.jp/projects/KANGO2016/announcements/40659
(ともに、舞田敏彦先生の分析)
その理由は、意識の圧力。県民意識調査のことば
女性の就業に対して、岐阜県は全国と意識が異なっている。
「子供ができたら職業をやめ、大きくなったら再び職業につく方がよい」全国30.8% 岐阜44.0%
「子供ができても、職業を続ける方がよい」全国47.5% 岐阜26.8%
この意識が、実際の就業にも影響が出ている。2010年の国勢調査では、
女性の労働力率も、25歳~34歳では「全国よりも低く」、
35歳以降はずっと「全国より高く」なっている。
意識調査のような就労を、岐阜県の女性はしている。
経済的に安定している正社員を、
結婚・出産による「意識の圧力」で辞め、
その時に「離婚」となれば、厳しい。
「経済的自立に対しての批判」には、憤りを感じる。
元の「正規」だった職場に、いったん退職すると、
公務員でさえも「正規」として戻ることはかなり難しい。
『看護の道へ進みたい』というシングルマザーに、私は何人も出会った。
そして、2年前からのReadyforでの支援を受けて、プロジェクトを始めた。
https://readyfor.jp/projects/KANGO
https://readyfor.jp/projects/KANGO2016
背景として、岐阜・尾張北部は繊維産業が盛んだった。
そして女性は工場・内職で安い賃金で補助的に働くことが当然のように。
「その母親の姿」を見てきた子供が、今の親世代。
http://nyoki.mino-ch.com/e33339.html
男性の女性に対する意識、女性の職業観は
家庭内で受け継がれてしまいやすい。
ツイートから、こんなことが頭に浮かんだ。
この現状を、変えていかなければならない。
このコメント欄見てたら「自分が自立するために保育園入れたいとかおかしい」みたいなの多くて驚いた、独身女性が「結婚相手の年収は最低600万から」とか言うと叩かれる傾向があるから結婚しても両性が経済的に自立しているのが望ましい、というのが世間のご意見かと思っていたよ……
— ネジ子 (@nejiko) 2017年2月28日
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Posted by 星野 健
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