シーボルト展へ ~名古屋市博物館~
2017年05月23日
~日本から何を持ち出したのか~
名古屋市博物館のシーボルト展へ行った。
http://www.museum.city.nagoya.jp/exhibition/special/past/tenji170422.html
私がシーボルトについての知っていたことは、鳴滝塾とシーボルト事件だ。
しかし今回の展覧会・公開講座を通して、別の面を知ることとなった。
今回の展覧会の視点は「日本から何を持ち出したのか」という点である。
シーボルト事件では「地図を持ち出した」ことを記憶している。
一部の国としか交易・外交がない時に、詳細な地図を持ち出すことは、
機密漏洩になるのだろう。ただ、それ以外に多くのものを持ち出していたとは知らなかった。
そのうち、ミュンヘン美術館に所蔵されてる300点が、今回の展示だった。
日用品も多く、その当時の生活がわかるものだった。
先回はライデン美術館の所蔵品が来ていたとのこと。
そちらは書画など美術品が多かったとのことを、公開講座を通して知った。
また、日本の植物について、人々の暮らしについて調べさせ、
日本植物図鑑を完成させている。今回の講座で分かったのは、
日本の「本草学」が、その完成の補助的な役割を担ったことだった。
植物だけでなく、人の様子も「言葉と絵」で記録してある。記録はやはり大事である。
来日している間、多くの日本人が教え子となり、調査・収集の協力者となった。
当時のシーボルト人気は、相当なものだったのだろう。
日本人と結婚し、お子さんも生まれいる。
知らなかったことばかりだった。人と時代を知ることができ、いい時間を過ごせた。
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