考え・交流する時間を確保すると… ~1人1台のipadの良さ~

2019年06月20日
考え・交流する時間を確保すると… ~1人1台のipadの良さ~
 ~11月16日 第1回ICT公開授業~

岐阜聖徳学園高校で数Aの授業。
生徒は1人1台のiPadを持っている。
正六角形の対角線の本数を求める問題。
フリーハンドでの作図方法を配信し、実際に自分で作図した上で考えていく。

iPadでの作図は、何度でもやり直すことができる。
途中からの修正も簡単にできで、とても便利だ。
また試行錯誤が簡単で、消しゴムで消す「イライラ感」はない。
結論としての対角線の本数は、この作図からわかる。

それを「式を用いて」求める方法を探る。
ワイードを使った電子黒板に、辺と対角線で色を分けて表示する。
1つ手前の問題で、6個の頂点から2点を結ぶ線分の本数は、
組合せの公式を用いて、15本であることは求めてある。

教科書の流れでは、この15本から辺である6本を引いて対角線の本数を求める。
その流れ以外の考えも、生徒から出てくるのが面白い。
一つの頂点から出ている対角線の本数に注目して解いた生徒もいる。
また、三角形から六角形までの対角線の本数から、数列で解いた生徒もいた。

考え・交流する時間を確保すると、多様な考えが出てくる。
iPadというツールが手元にあることで、ミスを恐れなくなる。
そして自分の思考過程を、周りの仲間にプレゼンしやすくなる。
その考えをロイロノートで提出し、全体の場でそれぞれの方法を確かめていく。

今まで「見たことのない」課題に対し、生徒は考えを駆使して向かっていく。
途中まで考えたことに対して、次の道筋へヒントを教師は示していく。
完成した自分の考えを、生徒は相手にわかりやすくブレゼンしていく。
数学の時間に身に着けてほしい力が、時間とツールにより現実になっていく。

ICTによりノートに書く時間、ブリント配布時間、黒板に書いて発表する時間が削減された。
それに対して、教科書を読み取り自分で考える時間・仲間と交流する時間は大幅に増えた。
また、ロイロノートにより指名する・指名されるという行為が、私の授業では全くなくなった。
個々に自分のペースで、学びに対峙できる。この2か月で、授業は大きく変わってきた。
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Posted by 星野 健  at 00:01 │Comments(0)岐阜聖徳学園高校
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