「恩人」 ~とらえ方の違い~
2015年10月23日

~同じ話を読んでも、とらえは違う~
4コマ目の授業に。
栗林佐知短編集「はるかにてらせ」未知谷より
「恩人」を授業の中で読む。
タイトルにある「恩人」
主人公の恩人とは誰か。
根拠と共に、メモにまとめる。
恩人は「何人いても、かまわない」と。
「夕暮れ時に一人ぼっちで歩いてるとね、向こうから大人になった自分がやってくるんだよ」
「なんで?」〔…〕「だってそうなんだもん。自分ていうのは何人もいるんだよ」(「恩人」)★栗林佐知『はるかにてらせ』 pic.twitter.com/6RKgJZ7hT5
— 気になるフレーズ (@koberandom) 2015, 9月 24
主人公に自分を重ね合わせ、
「関わった人を『恩人』とらえるのか。」
何度も読み返し、考えてもらう。
次回は結果を元に、グループをつくり交流。
本文中に出てくる准看護師の資格取得については、最初に補足説明した。
確かに本に出てくるように、その当時は、現在に比べると楽であった。
資格試験が楽だったので、その当時の生徒も気軽に授業を受けていた。
その資格試験を比較すると、
現在は150分で150問に挑み、60%以上の正答率が必要。
この本の当時では、
60分で70問に挑み、50%以上の正答率でOK。
しかも、その当時は出題に偏りが大きかった。
基礎看護・人体からの出題が過半数だった。
四択のため、その他の問題もなんとなくわかっていれば、
合格しやすかった。
主人公は、准看護師から看護師になった
「生徒たちの先輩」
にあたる。
生徒たちが「共感しやすい短編小説」が見つかってよかった。
スポンサーリンク
Posted by 星野 健
at 00:01
│Comments(0)
│岐阜市医師会准看護学校
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。