文学の仕事 ~栗林佐知さんの思い~
2015年12月13日

~岐阜市医師会准看護学校の副読本『はるかにてせら』の著者~

今年から、准看護学校国語の副読本とした『はるかにてらせ』栗林佐知著 未知谷
その著者の言葉を紹介します。
《愛に絶望した人は愛を裏切らぬ存在を求め、自分の悲しみを理解してくれることに望みを失った者は、真の理解者を心の何処かで探しているのだ。それは感傷でも甘えでもなく、他者にたいする人間の条件なのである》
遠藤周作『キリストの誕生』新潮文庫p250
を読んで、みーみー泣いた時を思った。
— kuribayashi.sachi (@KuribayashiS) 2015, 12月 12
【絶望したらカフカを】
今の私に響いたのは〈文学というのは不思議なもので、この本だけは自分のことを分かってくれると思わせてくれる。こうした共感が絶望した時どれほど救いになるか〉というところ。
文学はそんな道具じゃない、との批判もあるでしょう。
でも私はこれぞ文学の仕事と思います。
— kuribayashi.sachi (@KuribayashiS) 2015, 12月 12
文学の仕事
「なるほど。そうだったのか。」と、
私の中でつながりました。
『はるかにてらせ』には、一貫したその思いが、あふれています。
今後、生徒たちの本棚に、
この本が、それぞれ一冊ずつ置かれます。
そして必要な時「一緒に読み・話し合った時間」を
思い出してくれれば、と願っています。
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Posted by 星野 健
at 05:48
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│岐阜市医師会准看護学校
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