事前把握から授業へ ~オンライン双方向授業の模索~
2020年04月18日

~次の手を、どう打つか~
今日も、来週からの岐阜聖徳学園高校オンライン双方向授業を模索している。
Classiのおかげで、授業動画は昨日までに配信済みになっている。
そして、動画に対応した問題が出題され、それぞれの解答結果がわかる。
各問題ごとの正答率がグラフ化されるで、授業前には理解度が事前把握できるだろう。
ここからどうするのか…考えているうちに30年前の記憶が蘇ってくる。
30年前、私は各務原市立那加中学校の教員だった。研究推進メンバーとして、
翌年の道徳全国研授業発表に備えていた。実際、翌年に私は授業発表者となった。
その時に取った手法は、「価値の事前把握」をして「話し合いを組織化する」というものだった。
そのため道徳授業は、2時間で1つの教材を用いていた。
1時間目は資料を読み、生徒に3つの設問をし、アンケート形式で回答させた。
2時間目までに教員はアンケートを基に、生徒の持っている価値を事前把握。
指名順と切り返しの発問を練る。「予想(期待)される生徒の反応」から本時の価値に迫った。
今の私の状況は、1時間目の道徳授業を終えた時に、よく似ているのである。
正答率は、事前に把握できている。
それに対し、教科書問題を用いて「自己評価活動を行えばいい」ことになる。
早く正解した生徒から、次の動画視聴・対応問題を解く時間に使ってもらえばいい。
また、ワークなどの定着・発展問題を解いてもらってもいい。
正答率が悪い問題に対しては、事前に補足説明をいれておく。
正答率が低い生徒には、ヒントとなるカードを準備する。
このように事前把握できた状況に対して、手を打つものを準備する。
授業時間が進むにつれ、私が対応する生徒数は減っていくことになる。
これが今、考えられる「次善の策」だ。
「ICT」+「少人数によるバズ学習」が、前年度は効果的だった。今年もそうしたかった。
しかし、今年度のオンライン双方向授業では、それは使えない。
なのでこの「次善の策」で対応する。授業が再開し、さらにバズ学習ができる状況になるまで「この流れ」となるかもしれない。
授業の前半が「本時」となり、後半が「次時の導入」となる変則的な授業で、生徒の理解を高めていくことにした。
先日、気になっていたクラウドファンディングが目標達成した。
最初期の目標200万円を突破しました。
— 平田オリザ (@ORIZA_ERST_CF) April 18, 2020
本当にありがとうございます。
この医療関係者と芸術家の連帯は、ウイルス禍収束後も、大きな財産として残っていくのではないかと思います。https://t.co/0QTPDfld8P
ネクストゴールに向けて、さらに支援が増えることを願いたい。
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Posted by 星野 健
at 11:30
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│岐阜聖徳学園高校
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