看護師の月収と年収 ~「高給のイメージ」があるのはなぜ~

2019年04月21日

~シングルマザーが看護職を目指す理由にも~

気になるツイートがあった。


しかも、看護師の年収が愛知県<岐阜県となり、逆転している。
いつもと違うデータの理由を考えてみた。

7~8年前から、この地方でも看護大学が一気に増えた。
そしてこの2~3年で、その卒業生が看護師として働くようになった。
また、岐阜県内での卒業生も就業は「愛知県」へという流れも、相変わらず少なくない。
すなわち、愛知県内の看護師の平均年齢は一気に下がっていると考えられる。

それに対して、岐阜県の看護師の平均年齢はそれほど下がっていないのだろう。
20歳から24歳の平均月収は28.6万円。
50歳から54歳の平均月収は36.6万円。
どちらの年代が多いかの構成比で、県別の平均年収は決まる。

看護師の「高給」のイメージは、次の3つ。
①初任給が高いこと
②手当てが充実していること
③女性の仕事として、相対的に高給であること

このことが、シングルマザーの方々が看護職を目指す理由にもなっている。
「学び直し」を通して「経済的自立を図ることができる」レアな仕事となっている。
初任給が高いため、就業してすぐに自立を図ることができる。
3年過ぎれば一人前。待遇がいい職場への「転職」もエージェントを通して可能となる。

ただし、医師・薬剤師と比較すると「年収の伸び」は小さい。
「寝たきりカーブ」という年収曲線は、解消されていない。
高給のイメージは、新卒の頃の「同年代での比較」から来るのかもしれない。
データを見て、その理由を探ってみるのもなかなか面白い。  
Posted by 星野 健  at 00:01Comments(0)看護ひとり親支援