「看護師国家試験合格率」での進路決定は?

2019年05月08日

 ~現役卒業生の合格率は高い~

看護進学相談で多く聞かれる質問がある。
「看護師国家試験合格率で、進学先を決めたいのですが…」
それに対しての私の答えは、いつも決っている。
「それについてはこだわる必要はない」と。

実際、2019年も現役卒業生の合格率は高い。
100%合格の学校もあるが、東大は85.7%の合格率だ。
http://eic.obunsha.co.jp/eic/pdf/kokushi/2019/0404_1.pdf
東大のように受験生が少ない時に、1~2名不合格が出るとその合格率は大きく下がる。

また、入学者数に比べて卒業者がかなり減っている大学もある。
国家資格受験までたどり着けない学生が、多く存在しているのである。
合格率が低い大学よりも、そちらのほうを気にしてほしい。
入学者からの学生数の推移は、調べればわかる。

既卒者の合格率は、新卒者より下がる。
既卒で不合格の学生が多い大学は、全体での合格率が上がりにくい。
100%合格が続いている大学については、そのこだわりが強いかもしれない。
「自分が初めての不合格になるかもしれない」というプレッシャーも、当然かかってくる。

看護師は「合格者の方が圧倒的に多い」資格試験。
入学してからの「自分の頑張り」により、大きく左右される。
これらのことは専門学校についても同様だ。
合格率で進学先を決めることは、必要のないことだ。  
Posted by 星野 健  at 00:01Comments(0)看護