テキストのみで伝えること ~作家・中村航さんの言葉が響く~

2019年05月09日

 ~岐阜県図書館で「美の精華」再放送中~

岐阜放送で放映された「美の精華」が、岐阜県図書館で再放送されている。
第16回 中村航さんの回を見て、その思いに触れた。
「テキストのみで伝えることにこだわる」
「撤退戦を戦い抜いて、小説王になる」
http://backnumber.zf-web.com/binoseika/p1806293531

中村航さんのこの言葉。
引き出したのは岐阜県図書館の笠原明香さんだ。
中村航さんが「どこか別の場所でも話された内容か」と思い検索したが、出てこない。
質問力により、引き出された言葉だと感じた。

その時、作家の栗林佐知さんとツイッターで話したことを思い出す。
栗林さんの言葉「落ち込んでいる人を、小説で救うことかできるだろうか」
それに対する私の言葉「落ち込んでいる人は、小説を読む気力も失せているのでは」
短い文章、音楽、ちょっとした声掛けにより「私は回復した」という記憶を話す。

小説は私の場合、元気な時に効果的だった。
そして栗林佐知さんの短編集は「支援する側にこそ、読んでもらいたいものだ」と感じている。
准看護学校で栗林さんの小説を、生徒のみなさんに読んでいただくのは、そのためだ。
しかし、栗林佐知さんはやはり「あえて挑む」姿勢を貫いている。


今後も小説は脈々と受け継がれ、残っていくだろう。
「テキストのみで伝えること」に全力を注ぐ方々がいる。
それをいかに「読み手」に伝えていくのか。
教育をする側は、そのバトンを渡されている。


  
Posted by 星野 健  at 00:01Comments(0)岐阜聖徳学園高校時事雑記帳