公立高校のセーフティーネット ~令和2年度岐阜地区私立高校入学志願状況から②~
2020年02月06日
~安心して公立受験できる状況に~
去年と今年、2つデータを見て気になる点がもう一つあった。
https://www.pref.gifu.lg.jp/event-calendar/c11151/R2shiganjyokyo.data/press_sheet200204.pdf
https://www.pref.gifu.lg.jp/event-calendar/c11151/R2shiganjyokyo.data/H31shiganjyokyo.pdf
岐阜地区8校私立併願受験者が前年度に比べー282人。岐阜地区公立定員-240人よりも多い減り方だ。
昨日のブログで書いた通り、私立単願は「実質的に増加」している。
それに対し、公立との併願は「実数的に減少」している。
岐阜地区私立8校のそれぞれの併願者数増減から、「高倍率校受験への備え」を感じる。
また、定員割れ校受験のため「公立単願への切り替え」を感じる。
この流れの変化は、今年の岐阜県公立高校入試制度変更による影響によると考えられる。
https://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku/gakko-kyoiku/gakko-nyushi/17782/index.data/R2_kenritsukoukousenbatsunittei_1.pdf
追試験の実施、第2志望・第3志望の選択幅の拡大という「セーフティーネット」が影響したのだろう。
去年までは「やむを得ない理由により第一次選抜を欠席した」場合を考え、私立併願をしていた方も少なくなかっただろう。
今年から「その心配」は、軽減された。もし仮にインフルエンザの発熱で受験ができなかったとしても、
5日後の追試験なら、熱は下がり体力も回復し「より良い状況での」受験が可能となる。
さらに人気の偏りによる「定員割れ」校が増加すれば、2次募集校が増える。
公立定員割れ校で実施される2次入試という「セーフティーネット」がさらに効果的になる。
このように岐阜県高校入試に向かう受験状況は、今年は大きく変化した。
私立出願状況から、実質的に私立単願が増え、公立との併願は実数として減った。
そして今年度公立入試は高倍率校はより倍率が厳しく、定員割れ校数は増加する予想が立つ。
来年度以降に受験される方も、この「流れ」を意識して受験校選択をしてほしい。
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