子育てしやすい ~シドニー旅行記⑩残業がない国で~

2016年04月18日
サマータイムの時期、1時間時計を早める。
仕事が終わるのが17時
日没は20時~21時
日没後に夕食となるそうだ。

21時に夕食と言っても、実際は20時。
1時間夕方の時間を増やしていることになる。
会社帰りにまずはゆっくり飲む、
サーフィンへ出かけるなど、個人の時間がまず入る。

そして、家族が集まる時間が夕食時。
それぞれが「楽しんだ後」の時間となる。
サマータイムが終わっても有名店でも、18時頃はガラガラ。
20時頃から混み始める。食事は「個人が楽しんだ後」なのだろう。

月曜日。知人の仕事が終わり、食事場所での待ち合わせの間、
17時から18時まで、ダーリングハーバーの公園で過ごした。
小さい子から大人まで、遊具を使って楽しんでいる。
そこで、お父さんと待ち合わせているお子さんもいた。

いろいろな民族の子どもが言葉を交わし、一緒に遊ぶ。
違いを受け入れつつ、遊びを通して仲間になっている。
そこでのんびりと、大人たちも時間を過ごしている。
「仕事で遅くなり、平日は子供との会話のない国」とは、大きく違う。

気になる記事を添付します。


オリザさんの言葉
「私は、今のこの国の社会を表わす言葉は「競争と排除」だと思いますが、これからは「寛容と包摂」の精神を大切にしてほしい。」
大切にしたい。
  
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多民族国家として ~シドニー旅行記⑨バンクーバーの次に「住みたくなる街」~

2016年04月17日

 ~港の様子~

多文化共生主義。白豪主義からの転換後45年目
個人の尊重。寛容性がやはり根いていた。
一番苦労すると思われる言語の問題。
空港以外では、私も苦労することはなかった。

はっきりと、つづりに近い発音をする英語。
その発音は相手に対する「やさしさ」である。
相手が何を言おうとしているのか。
聞き取ろうとする能力にたけている。

どう言えば伝わるのか、相手のレベルにあわせて
話を単語レベルまで落としてくれる。
Thank you 指をさしてthis one あと数字さえ英語で言えれば、生きていける。
現地の知人の一人が教えてくれた。確かにそう思えてしまう。

この住みやすさから永住権を取り、
自分の持っているものでチャレンジする人も多いという。
外食は高いが、スーパーのオリジナルブランドは安い。
中心地に住むには高いが、郊外・地方ならまだ安く住める。

1つの仕事は2~3年で辞める人が多い。
同一労働・同一賃金のためだ。
スキルアップして、次の賃金が高い仕事へ。
次々とチャレンジしていく人もいるという。

人が生きることに「複線化」が進んでいる。
単線では、人はやはり生きることがつらくなる。
永住権を得てここに留まる人は、アジア系が多いという。
日本も当然、アジア系だ。  
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契約としての労働 ~シドニー旅行記⑧サービス残業はあり得ない~

2016年04月16日

 ~土曜日、午後5時のオペラハウスバー~

シドニーで働くことは、労働者にとっては「いいこと」。
管理者・経営者にとっては「難しい」。
定時になると、労働者はさっさと帰ってしまう。
残業は「ありえない」とのこと。残りは管理者・経営者がする。

もし、残業をさせるとなると、
とんでもない残業代を支払うことに。
オーストラリアの賃金はもともと高い。さらに、上乗せ分も
ハンパないとのこと。儲ける人が働くしかない。

着いた初日が、たまたまサマータイムのラストの土曜日。
オペラハウス・バーで過ごした私たちは、
夕方から夜にかけてのシドニーの人の楽しみ方を
目の当たりにした。

時間とともに、どんどん人が増える。とにかく声が大きい。
酒が入ると、さらにその声は大きくなる。
会話と喧騒を楽しんで過ごしている。
これが今のシドニーに勢いなのだろうか。

個人の権利を保障する憲法・法律。
当然のように、行使する。
シドニー空港も、前日はストで、
検疫さえ半日以上、止まってしまっていたらしい。
  
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いい立地の安ホテル ~シドニー旅行記⑦ 秘密に迫る~

2016年04月15日



オーストラリアの街並みで気が付くことは、
歩行者用通路が広いこと。
店の前には屋根がついている。
そして、その屋根の下には、店の看板がついている。

その中で気になった看板があった。
「EAT DRINK SLEEP」
と書かれたものだった。
それは、パブの前の看板だった。

空港への送りも、たまたまEさんだったので、
このことを聞いてみた。
「その2階は、ホテルなんです」
との答えが。

Eさんの話によると、
オーストラリアには「禁酒法」があった時期が。
そのため、飲んだら外出はできない。
自動的に、飲んだ店の2階で泊まることになる。

今でもパブの2階では泊まれる。
そのため、この事情を知らない人は、
「街中で、便利な安いホテルを見付けて」予約すると、
パブの2階になるそうだ。  
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物価高でも、なんとかなる ~シドニー旅行記⑥グリーブという大学が多い地区へ~

2016年04月14日

 ~到着した日の昼に早速~

Eさんにホテルに送っていただき、別れる。
ホテルのチェックインも済み、部屋へ通される。
午前11時なのに部屋へ入ることができ、
体を伸ばし1時間ほど休憩できた。

知人一家がホテルに迎えに来た。
土曜日にはフリマがあるということで、
大学が集まっている地区「グリーブ」というところへ
連れて行ってもらった。

おしゃれな街だ。街並みが美しい。
飲食店の通りは、バラエティーに富んでいる。
各国の方それぞれの国の料理を作り、提供しているとのこと。
「郊外のそれぞれの地区でも、同じような飲食街がある」と知人から聞く。

そこでスペイン料理を頂いた。
30度近くまで気温が上がっていたので、
とりあえずビールと共に食事。1時間以上話ながら過ごす。
パエリアは、地元の海産物を使って、美味しく仕上がっていた。

そして、いよいよフリマ会場へ。

入り口付近は、業者が新品・中古を売っている。
また、軽い飲食ができるようになっている。
芝生広場では、音楽が。
マイクで歌っている人、それを聞きながら思い思いに過ごしている。

別の入り口を発見。そちらでもフリマが。
そこでは、学生が自分の使わなくなったものを打っている。
午後3時、閉店間際なので投げ売り状況。
また、友達を見つけては学生同士で、会話が弾んでいる。

学生も、多様な民族が。
日本人の学生は見かけなかったが、
アジア系の方も多く見かける。
買いに来る人も、学生が多く、助け合っている雰囲気がある。

最後に歩いて、地元のスーパーマーケットへ。
物価が高いと聞いていたが、
生活用品を安く売る店も入っている。
例えば「ターゲット」「Kマート」は、シドニー中心部より郊外に多い店だ。

また、小麦・飲料・牛乳のプライベートブランドは
日本より安い。また、小麦の二次製品である
パン・パスタも安い。学生が学びながら
生活できる部分は、最低限・なんとかなりそうな気がした。
  
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中華マネー ~シドニー旅行記⑤どこでもすごい~

2016年04月13日

 ~シドニー中心部の夕暮れ~

シドニー中心部に近づくと、
屋上緑化をしている目立つマンションがある。
運転手のEさんの話によると、
日本の不動産会社のものらしい。

でも、そのマンションを買っているのは日本人でも、
オーストラリア国民でもないという。
中国人が買っているとのこと。
シドニー中心部のマンション価格が高騰しているという。

1LDKでも億ション状況。
日本の会社も次々とマンションを建てては、
中国人に販売しているという。
オークションでも、中国人相手だと、勝てないという。

おむつの爆買いも同様。
個数制限をしても、店を変えてどんどん買う。
特に、留学生が代理人購入し、
本国へ送って学費を稼いでいるとのこと。たくましい部分もあるとも言える。

シドニーオリンピックをきっかけに、
オーストラリアはこの16年、一気に物価が上がったという。
同時に賃金もずっと上昇を続けている。
物価が高くても、それを上回る賃金なら、国内経済も成り立っていく。  
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寛容な部分も ~シドニー旅行記④お酒と持ち込み~

2016年04月12日

 ~車でパブへ~

前回、厳罰化について書いたので、
違う一面も紹介したい。
旅の時系列は狂うが、
オーストラリアを知っていただくために、先に書くことにする。

シドニーでも中心部でないところには、
大きな駐車場付きのパブがある。
そのパブが、昼食時から開いているところが多い。
お客さんも、車でやってくる。

車で来たので、当然「飲まない」と思いきや、
ほとんどの人が飲んでいる。
そして、そのほとんどの人がそのまま、
車を運転して帰っていく。

本当にいいのだろうか。
疑問に思って、知人にも・送迎のEさんにも聞いた。
検査されても「ある一定の数値以下」なら、
飲んでも構わないとのこと。

アルコール分解能力の高い人にとっては、
オーストラリアの方が寛容だ。
要するに、アルコールがある程度分解でき、
正常な状況で運転できれば、飲んですぐ後でもOKということになる。

また、飲み物の持ち込みについても寛容だ。
街で買ったものを持ち込んで、パブ以外の店では飲んでいる人も多い。
お子さんの場合、食べ物さえ持ち込んでいる人もいる。
何でも「厳罰」で、あるわけではない。  
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厳罰化について ~シドニー旅行記③違法には厳しい~

2016年04月11日

~シートベルトを忘れずに~

そもそも今回の旅行は、知人の海外勤務のため。
一度その機会に乗っかり、案内してもらいながら
シドニーの街を楽しむことにしたのだ。
実際最終日まで、大変お世話になった。

空港からの送迎、日本語ドライバーの方にお願いした。
Eさんという、日本語を流ちょうに話すオーストラリア国籍の方だった。
この方からの情報は、貴重だった。
まずは、ルールに厳しい国なのか、聞こうと思った矢先…

「シートベルトは絶対にしてくださいね」
「後部座席でも、罰金です」
ドライバーとしての責任を果たしていると思いきや
「シートベルトをしていない人が、罰金を払うことになります」

やはりルールに「厳しい」のである。
空港の検疫で、
「申告ナシ」のところで、違反物が見つかると、
やはり最低で6万円程度の罰金となる。

自己責任が徹底している。

  
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空港からの入国 ~シドニー旅行記②検疫の厳しさ~

2016年04月10日

 ~どうやって、申告するのか~

シドニー空港の検疫。
TV番組でも、その厳しい様子は特番でよく見る。
とにかくチェック項目は多い。
http://www.ats.co.jp/mochikomi.php

薬・そして知人に渡す「魚のだし」
これも、申告の対象。
申告内容にチェックを入れ、
長い行列に並ぶ。

そしていよいよ私たちの番だ。
10人ほど呼ばれ、黒いベルトの上に荷物を置く。
そして申告するものを、検疫官に渡すようだ。
前の人に合わせて、行動することに。

手荷物カバンから、薬と「だし」を出す。
検疫官それを渡す。
薬袋の上には、薬の英語名も付しておいた。
「だし」は、手探りで確認。OKが出た。

そのあと、真っ黒い犬が登場。
すべての荷物の匂いを嗅ぐ。
人によっては、靴の匂いを嗅ぐ。
私たちのグループは解放された。

とても緊張した。
となりのレーンでは、なにやら揉めていた。
彼らはあの後、どうなったのだろう。
そうならなくて、一安心。

ツアー会社の情報によると、
1日前後にずれていたら、ストだったらしい。
入国審査から止まっていたとのこと。
たまたま、入国した日は他の空港がスト。

運は良かった。
  
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他民族国家の意識 ~シドニー旅行記①飛行機にて~

2016年04月09日

~機内で出た「伝統的飲み物」~

今回のツアーは、ホテルと飛行機のみ。
空港送迎は日本語ドライバーとした。
現地では、知人がほとんどすべてを取り仕切ってくれるとのこと。
大変心強い。

今回、利用する航空会社はカンタス航空。
10分後にANAも出ているが、飛行機から旅の気分を
味わいたい私は、このようなケースでは、
外国の航空会社を選択することが多い。

22時定刻離陸。旅行会社の案内では、
「朝食のみ」なのに、23時ごろ夕食が出る。
3種からの選択。食後なのでサラダに。
デザート飲み物付き。オーストラリアビールとともに、楽しむ。

機内で感じた不思議な状況。
いろいろな民族の方が、流ちょうに英語を話している。
「白豪主義」
私が中学生の時、教科書で習った時の言葉とは全く違う状況。

1973年から移民政策が変わったことも知っていた。
多文化主義がどの程度まで広がっているのだろうか。
多民族の方がオーストラリア国籍となっている予想。
この予想とともに、旅行を始める。  
Posted by 星野 健  at 00:01Comments(0)旅行記